人間の抜け殻

仏教のこと

しかし、専門学校は普通なら経験できないことをさせてもらえました。一応医療に携わるので、人間の解剖見学の授業がありました。医科大学へ行き、医学生が説明してくれるのです。
私はいやだな、こわいなあ、血はどうなってるんやろ、抜いた状態か?取り乱すのではと思いながら白衣に着替えていました。
タイル張りの部屋に通されると、水の流せる手術台の上にご遺体が横たわっていました。8体くらいあったでしょうか。想像していたのとはだいぶ違いました。もう見た感じはうす茶色の物体です。血液は抜いてあってホルマリン漬けの処理をしてありました。

色々説明をしてくれていたんだろうけれど、ほとんど聞いていませんでした。
「はい、これが○○神経の通り道です。あれが○○動脈です。○○筋がこうついていますよ。」そんなことを仰っていたような気がします。
でもね、その筋肉もべろんと逆方向に剥がれた状態・・・。もう意味をなさない。

私の感想は「あ、抜け殻や。魂どこいったんやろ、それぞれに人生があったんやろうな、でも、もう、この抜け殻には意味がないぞ、用はないな、こうなってしまってはあかんのや」というのが率直なものでした。
そう思った私は元気なうちに仏法聞かなあかんという思いを強くしました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました