お坊さんと女子大生を観察する

仏教のこと

大学受験もそんな調子ですので、第一志望に落ちました。合格していたK短大に行くことになりました。キャッピキャピの女子たちに圧倒されながらの学生生活ですが、何とか気の合う地味なお友達もできて、それなりに頑張っていました。仏教に最初に触れることになるのは、この時期です。仏教系の大学だったので、ある時、比叡山延暦寺修行体験1泊2日というイベントがありました。私は学級委員だったので、それに友達と行くことになりました。


お寺一帯は神聖な空気に包まれていて心地よかったのを覚えています。しかし一緒に来た女子たちは「あーもうホームシックや、彼氏に会いたい。」とか言い出すので、私も帰りたいなと・・、修行って孤独やなと感じました。


修行では食事をいただく時、自分の米粒を7粒だったか、窓の外に置いてある小皿に乗せて、食べたくても食べられない人や動物たちに捧げました。また、精進料理を頂いた後、お茶ですべての器を満たします。そのお茶を飲んで、変な味がしたら、「自分が食べ残しをしているということだよ。残さずいただきなさいよ。」とお坊さんがお話されていて、(なるほどな!)と思いました。ご飯を頂けるのって当たり前のことじゃないんだ・・と思いました。


その晩、私ら女子たちはお風呂の時間になり、交代で入ることになりました。髪の毛の長い子ばっかりだし、何回もリンスとかするので、お風呂は時間がかかります(笑)。風呂場で騒ぐ女子たちに若いお坊さんがドア越しに「体を清める程度でいいのだから、石鹸はつかわなくともよい。早くしなさい!」と言って、それに対して「えー!?」と反発する女子に対して、まんざらでもなく、少し楽しそうな様子でした。私はそれを見て(ほう・・、お坊さんでも煩悩を消すのは難しいんだな・・)と思ってしまいました。

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