ちょうど私が高校生だったあたりから家庭環境が激変していきます。どのご家庭よりも家庭円満だった(と思っていた)我が家でしたが、父が母にDVをし始めます。身体的にも、精神的にも。そうですね、父が母をバカにするような言動でしょうか。「お前誰が働いてるから暮らしていけると思ってんねん!」とかそういう内容。炊飯器を投げつけるとか。ひょっとしたら、もっと前から夫婦では何かあったのかもしれません。でも私たち子どもには何が理由か見当がつきませんでした。父は母にはきつくあたるのに、私たち子どもにはとても優しかったです。それが、またつらい。そのうちに、父が家を出ていきました。ずっと出ていくならいいけど、たまに戻ってきていたりしたので、私は学校の時も家が心配で気が気ではありませんでした。
金銭的にもきつくなりました。世帯収入が1000万から100万になったんです。でも生きていかなければならないので、私、高校生、妹、中学生、2人で申し合わせたわけではありませんが、自分のすべきことをやり始めました。私は世間に片親だとなめられたくなかったので、蕎麦屋でバイトをし、家計を支えました。妹も母が中卒だから父からなめられたのかと思ったのか、一日中勉強をしだし、県内トップの高校に入り、入学後も常にトップでした。私たち姉妹は男は信用できない、結婚しても別れても暮らしていけるように自立してしっかり稼がなければならないと胸に刻んでいました。
死にたいなあ、ともちろん思っていました。「完全自殺マニュアル」っていう本を何回か読んで、どの死に方が楽か調べていました。でも、恐くて、実行できなかったです。私だけ死んでも母と妹どうしましょう。
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